fx 初心者 一度きりの螢 One-time Firefly

 

 イントロダクション Introduction 5/5

 

 

 

いつか鳥になる日


 

かつての人間は 自由という名の鳥だった

青い空と白い雲は飛び立つための魔法の絨毯(じゆうたん)
黄色いくちばしと赤い頬紅(ほおべに)は
愛と勇気を奏でる
魔法の合図(シグナル)

 

かつての人間は 威厳(いげん)という名の鯨(くじら)だった

青い海と緑の島は絆を守るための魔法の門番
流線型の大きな背中は
夕日と地平線を結ぶ
魔法の運河

 

かつての人間は 二十二色の色鉛筆だった

白い消しゴムと黒い削りカスは秘密を運ぶ魔法の箱舟
混ざり合ったすべての淡い色彩は
純情と恋慕(れんぼ)を映し出す
魔法の万華鏡

 

かつての人間は 思いやりという名の優しいローソクだった

大人も子供もみんなひとつの魔法の光
触れ合ったすべての自然と動物は
歓喜と友情を伝える
魔法の言霊(ことだま)

 

そう・・・・・・かつての人間は皆(みな)
天高く飛び立つ
自由とういう名の
白鳥だったのだ!

 

かつての純粋だった少年もまた
想像力という名の
永遠の渡り鳥だった

 

いつでも  空を飛べる
いつでも  夢のなかにゆける
いつでも  なりたいものになれる

 

そう 魔法の呪文を唱えながら

いつか必ず 僕も
「ホンモノ」という名の
不死鳥になる

 

 

 

 

 

 

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最新更新日: 2010年12月19日 9:31

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