イントロダクション Introduction 3/5
証 （ あかし ）
離れていたって 気持ちが通じることもある
会えなくたって 心が通じ合える時もある
それが人間だ
木枯らしに吹かれて 涙もろくなる事もある
冷たい雨にあおられて 無性に淋しくなる時もある
そそり立つ岩肌を前に 弱音を吐きたくなることもある
かじかんだ手で覆った目から
暖かい魂の粒が溢れ出る時もある
だが……それが人間だ！
大きく穴の空いた靴下を見るたびに
遠くの家族の温もりが恋しくなる
夜空に散らばる無限の星ぼしを眺めるたびに
苦しい息遣いの中で耳元をかすめる風の音を聞くたびに
はるか遠くの町並みに広がる無数の明かりを眺めるたびに
自分は 絶対に独りじゃないと感じる
人間だから……
そして どんな時でも
純粋に真っすぐ生きていきたいと思う
どこまでも健気に正直に生きていきたいと思う
どこまでも自由に生きていきたいと思う
どこまでも……
どこまでも……
どこまでも！
それが男の証
それが挑戦者の証
それが孤高の冒険家の証
そして それが
何者にも何事にも屈しない
筋金入りの少年としての
すべての僕の証
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最新更新日： 2010年12月19日 9:30
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