fx 初心者 一度きりの螢 One-time Firefly

 

 新着作品<写真エッセイ編>

 

第二部:「呼吸する神話 Breathing Myths 〜Vol.4 新宿慕情編」001~030 (Apr'09~Jan'11)

 

 

『生きているのは、お前か、俺か?』

昨年、このキャッチコピーと共に、全国を駆け巡った松田優作の自伝映画『ソウルレッド』
僕が彼の熱烈なファンになった「ブラックレイン」の決定的なワンシーンがある。
それは、逆光を浴びながらレストランの入り口から颯爽と現れた優作が、二言三言会話した後、
「ああ?」っと、ヤクザの親分に振り向き様、睨みつけるシーンだ。
このシーンこそ、日本人が初めて「ハリウッドに日本人在り」と、
強烈に見た者の脳裏に焼き付けた有名なワンショットだ。
だが、彼が死んでからは、久しく、『父性』を感じさせてくれるような狂気の名優には出会っていない気がする。

僕も、これまでの短い人生のなかで、間違いなく、三度は死んでいる。
一度目は、演劇人として。二度目は、良き?父親として。三度目は、良識のある?社会人として。
でも、僕にだって、誰にも譲れない『夢』がある。そして、僕も『嘘のない生き方』を貫いている一人だ。
だから、何度死のうとも、必ず、蘇ることができる。更にパワーアップして。
そう、まるで、仮の肉体を持った不死身のゾンビのように。

そして、此処、忘れ難き雑踏の大都会、新宿。
相変わらず、多国籍な雰囲気を漂わせながら、深い傷を追った者なら尚更、無差別に受け入れてくれる街、新宿。
今となっては、第二の故郷と言っても過言じゃない心のふるさと、新宿。

この幼少の頃から慣れ親しんだ街を歩いていると、僕は殊更、過去ではなく、
未来にのみ生きていることを実感する。

『人生はゲーム』なんかじゃない。
そんな安易な気持ちでいると、人間は、気がつかぬうちに突如として得体の知れない荒波に一気に飲み込まれてしまう。

だから、僕は何度でも言う。
一度きりの人生。『死に様』は、それまでの『生き様』に比例する。闘う時は『今、この瞬間』しかない。
だから、闘え!と。

 

 

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最新更新日: 2011年01月31日 15:55


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