fx 初心者 一度きりの螢 One-time Firefly

 

 新着作品<写真エッセイ編>

 

第二部:「呼吸する神話 Breathing Myths 〜Vol.2 横須賀編」001~030 (Dec'10)

 

 

日本の神々が眠る街、横須賀。

 

横須賀港は、今から150年前、嘉永6年(1853年)米国ペリー艦隊の黒船4隻が久里浜に上陸して以来、

横須賀製鉄所、海軍工府、軍港として発展を遂げた。

 

横須賀駅を降りて、直ぐに目に飛び込んできたのが、海上自衛隊司令部と護衛艦。

そして、桟橋付近に停泊する不気味に黒光りした二隻の潜水艦。

 

季節外れの長閑な小春日和とは対照的に、港湾に浮かぶ重々しい戦艦を眺めながら、

客足の少ない殺風景なレストランの2階で「軍艦カレー」を試食した。

 

汐入駅付近の路地裏から商店街に抜ける通りには、星条旗、黒人歌手のポスターや張り紙と共に、

侵略の勢いが未だ衰えそうもない「アメリカ文化」が我が物顔に所狭しと軒を並べている。

 

僕は、雨風に晒された巨大な鉄人28号と西洋かぶれした若者の虚勢を尻目に、

レディガガと軍艦三笠のポスターが貼られた狭い商店街を足早に通り抜けた。

 

そして、近い将来、余りにも長過ぎた「不毛のトンネル」から自力で抜け出し、

再び、「日本の陽」が天高く昇る日が来ることを切望しつつ、

明治天皇崩御の日に愛妻と共に割腹自殺を遂げた武将「乃木大将」の銅像と、

悲惨な戦争の犠牲になって死んでいった「日本の若き軍神たち」が眠る横須賀を後にした。

 

 

 

001 JR横須賀駅付近のトンネル

 

002 吉倉桟橋から望む海上自衛隊司令部と護衛艦

 

003 二隻の護衛艦

 

004 吉倉桟橋

 

005 吉倉桟橋から望む二隻の潜水艦

 

 

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最新更新日: 2011年01月12日 14:05


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