思い出の街、微かな記憶。
真新しい通りを宛もなく彷徨いながら、「本能」に従い、只、無言に撮り続ける。
街に漂う異様な熱気と空気感。冷め切った欲望。生まれては消え、消えては生まれる儚い夢と幻の攻防戦。
見え隠れする、果てしないカオスの小宇宙。
今日もまた「時」だけは流れ、記録的な猛暑もどこ吹く風、迷える仔羊たちは、
けたたましい真昼の喧騒と変容する黄昏と共に、その新たな「時空の歪み」と「漆黒の闇」のなかに静かに吸い込まれていく。
そう、此処に在るのは、「思考する眼球」を介して見せる「意識」と「無意識」の狭間。
ただ無常に過ぎゆく、気まぐれな「光」と「影」とが織りなす夢幻、「時の葬列」
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最新更新日: 2010年12月26日 5:25
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